
この記事は「モデム」と「ONU」と「ルーター」の違いが知りたい方におすすめです。
ネット用語が苦手な方、ネットの接続がしたいのにこれらの違いが分からなくて困っている方は是非見ていって下さい。
元店員がシンプルに分かりやすく徹底解説していきます。
モデムとONUとルーターの違い
モデム | ONU | ルーター | ホームゲートウェイ | |
回線の種類 | 電話ケーブル | 光ケーブル | LANケーブル | 光ケーブル |
機能 | アナログ信号⇔デジタル信号の変換 | 光信号⇔デジタル信号の変換 | Wi-Fiの使用 | ONU+光電話+有線/無線接続 |
利用できるサービス | ADSL回線/ケーブルテレビ回線 | 光回線 | 全て | 光回線 |
単体でのネット接続 | 〇 | 〇 | × | 機種による |
まずは大雑把なイメージを掴むために例えると、
モデムとONUは「変換器」みたいなもので、ルーターは接続口を増やす「ハブ」「増設機」みたいなものです。
モデムとONUはどちらも変換器ですが似て非なるものです。
モデムとは
モデムとはアナログ信号とデジタル信号の変換をする機械です。
通常スマホやPC、タブレットなどのデバイスではデジタル信号の送受信のみできます。
しかし、ADSL回線やケーブルテレビ回線を通して送受信するデータはアナログ信号です。
ケーブルからデバイスもしくはデバイスからケーブルへデータを送受信する際にデータの信号方式を変換する機械がモデムです。
例えるなら「デバイスとケーブルの翻訳係がモデム」です。
モデムを使用するのはADSL回線やケーブルテレビ回線の時に限られます。
2023年1月31日にADSL回線の提供が終了する予定なので今後は光回線が主流になっていきます。
ONUとは
ONUとは光信号とデジタル信号の変換をする機械です。
「Optical Network Unit」の頭文字をとった略称で日本語では「光回線終端装置」と呼ばれます。
光回線限定でモデムの役割をすることから「光モデム」とも呼ばれています。
モデムとかONUとかいちいち名前が変わるのでややこしくて分かりづらく感じますが、どちらも「変換器」だと考えるとシンプルで分かりやすいです。
モデムとONUで2つある理由はそれぞれ変換する対象が違うからです。
モデム⇒アナログ信号とデジタル信号の変換
ONU⇒光信号とデジタル信号の変換
そもそもアナログ信号と光信号の両方をデジタルに変換できる機械があれば1種類の機械で足りました。
ルーターとは
ルーターとは接続台数を増やす機械です。
もともと光ケーブル1本ではパソコン台としか接続することが出来ません。
しかし今の時代、ゲーム機やテレビ、タブレット、家族分のデバイス等々接続できるデバイスはどんどん増えています。
そんな中1台しかネットに繋げられないのは困ります。
そこでルーターの出番です。
ルーターを使うことで優先接続できる台数を増やすことができます。
Wi-Fi機能がついているルーターは「Wi-Fiルーター」と呼ばれます。
優先の物では少数のデバイスしかネットに接続できません。
Wi-Fi対応のWi-Fiルーターであれば線が無くても無線でデバイスと繋げることが出来るのでたくさんのデバイスと繋げることができます。
ただし、最新のONUはONU自体にWi-Fi機能が付いている物もあります。
ONU本体にWi-Fiがついた一体型の機械を「ホームゲートウェイ」と呼びます。
ホームゲートウェイがあれば1台だけで有線・無線ネット接続がすべて出来ます。
モデムとONUとルーターの違いまとめ
モデムとONUは変換器です。
モデムはADSL回線/ケーブルテレビ回線の場合に使うものでアナログ信号とデジタル信号の変換をするために必要な機械です。
ONUは光回線の場合に使うもので光信号とデジタル信号の変換をするために必要な機械です。
ルーターは接続口を増やすためのもので、Wi-Fi機能がついたルーターをWi-Fiルーターと呼びます。
また、現在ではONU自体にWi-Fi機能が付いたものもあり、ホームゲートウェイと呼びます。