
この記事は「ISDNとADSLと光回線の違いが知りたい」方におすすめです。
3つの違いを元販売員が徹底解説していきたいと思います。
結論からいうとISDNとADSLと光回線の違いは通信技術の違いです。
それぞれ個別に解説していきます。
ISDNとADSLと光回線の違い
ISDN | ADSL | 光回線 | |
通信方式 | メタルケーブル | メタルケーブル | 光ファイバー |
信号方式 | 電気信号 | 電気信号 | レーザー光 |
速度 | 1回線64Kbps(2回線使用で128Kbps) | 最大50Mbps(遅い) | 最大1Gbps(速い) |
価格 | 高い | 安い | 安くなってきた |
普及年代 | 1990年代後半 | 2000年代前半 | 2000年代中期 |
1B(バイト)
1000B=1KB(キロバイト)
1000KB=1MB(メガバイト)
1000MB=1GB(ギガバイト)
1000GB=1TB(テラバイト)
ISDNとは
ISDNとは電話線を使ったデジタル回線のインターネット通信技術です。
ISDNが普及したのは90年代後半からです。
ISDNが普及する以前はアナログ回線での通信が一般的でしたがISDNが普及したことでデジタル回線を使ったインターネット通信ができるようになり、より高速なインターネット通信を楽しめるようになりました。
2回線持てることから電話をしながらファックスを送ることもできます。
ISDNの速度は1回線あたり64Kbpsです。
2回線を使用することで2倍の128Kbpsの速度が出ます。
ISDNの速度は最高速度ではなく必ず出る速度です。
規定値の速度がそのまま出るので距離に影響されないのが特徴です。
ADSLとは
ADSLとは電話線の一部を借りて通信する技術のことです。
ADSLが普及したのは2000年代前半です。
ADSLはAsymmetric Digital Subscriber Line(アシメントリック・デジタル・サブスクライバ・ライン)の頭文字をとった略称です。
Asymmetric Digital Subscriber Lineは直訳すると、「非対称 デジタル 加入者 線」になります。
非対称というのは送信する速度と受信する速度が違うからです。
送信する速度を一般的に「上り」、受信する速度を一般的に「下り」と言います。
因みに上りと下りの速度が同じ通信技術をSDSL(Symmetric Digital Subscriber Line、対称デジタル加入者線)と言います。
ADSLのデータ通信速度は下り最大50Mbps・上り最大5Mbpsです。
さらに伝送損失が高いのでNTT局舎からの距離が遠いと通信が不安定になり、接続が途切れたり音質や画質の低下もあります。
アナログの電話線を借りて通信していますが、データはデジタルで送られます。
ADSLは1回線しかないので電話をしながらファックスを送ることはできません。
光回線とは
光回線とは光ファイバーを使ったインターネット回線のことです。
光回線が普及したのは2000年代中期です。
因みに2000年代の後半には無線LANやWi-Fiが普及しました。
光回線ではデータをレーザー光に変換し光ファイバーを通り再びデータに戻し、スマホやパソコンなどのデバイスに伝送します。
この時デジタル信号と光信号を相互変換する役割を担うのがONUと呼ばれる光回線終端装置です。(モデムやルーターっぽいあの黒い機械です)
モデムとONUとルーターの違いについては「モデムとONUとルーターの違いを元店員が徹底解説」で解説しています。
光回線は物理的な距離の影響を受けないので遠距離の通信でも伝送損失が小さく、安定したインターネット通信が可能です。
また、上りと下りの最大速度が同じなのが特徴です。
ISDNとADSLと光回線の違いまとめ
登場してきた順番はISDN⇒ADSL⇒光回線です。
速さ順では光回線>ADSL>ISDNの順です。
技術の進歩によってどんどん通信速度が速くなっていることが分かります。
因みにISDNは2024年にサービス終了することが決まっています。
まだISDNを利用している方は早めの乗り換えをおすすめします。